ミネラルバランス

Ca:Mg=2:1 今回はミネラルバランスについて、中でもカルシウムとマグネシウムの関係についてお話しましょう。

マグネシウムは身体の中ではカルシウム、カリウム、ナトリウムに次いで多く存在するミネラルです。食品では、魚介類、海藻類や野菜類に多く含まれています。成人の場合体内に約30mg存在し、その60%が骨や歯に蓄えられています。

マグネシウムの働きは多種多様ですが、特に筋肉の収縮、神経興奮の伝達に直接作用します。また、ナトリウムなどのミネラルのバランスを整える、エネルギー代謝を促進して疲労回復を手助けするなどがあり不足すると血液が凝固しやすくなり、骨に貯蔵されたマグネシウムを放出して補います。
カルシウムとマグネシウムは相互に関連しているため、バランスが崩れると骨粗しょう症、動脈硬化、虚血性心疾患、低カルシウム血症、ストレスなどの原因になると考えられていますが、実際はカルシウムもマグネシウムも摂取量が不足しています。カルシウムとマグネシウムの比率が『2対1』で摂取されたとき最も正常に働くとされています。このカルシウムとマグネシウムの比は、虚血性心疾患による死亡率と正の相関があることが知られており、マグネシウムも日本人の食事摂取基準に取り上げられるようになりました(日本人の食事摂取基準2010年版マグネシウムの推奨量:30歳~49歳の場合、男性370mg、女性290mg)。

このように、マグネシウムが足りなくても、カルシウムが足りなくても問題が生じます。特に、飲酒者は尿中にマグネシウムの排泄が増加しますのでマグネシウム欠乏を起こしやすく、アルコール性肝硬変を誘発する可能性があるので要注意です。最近はカルシウムのみならずマグネシウムも多く含まれた飲料やサプリメントもよくお店で見かけますので、これらから補うのも一つの方法です。
カルシウムとマグネシウム、バランスよく摂りましょう!

参考文献:
木村美恵子:ミネラルバランス、カルシウムその基礎・臨床・栄養P236-251(社)全国牛乳普及協会(1999)
栗原文男監修:読むとわかるカルシウム 株式会社同文書院(1996)

このページのTOPへ