水溶性カルシウムを摂る必要性って何?

カルシウムイオン.comでは、カルシウムの摂取が不足していること(1945年の国民健康・栄養調査開始以来唯一不足しているミネラル)、カルシウムには水溶性と非水溶性があり、水溶性カルシウムの吸収率が高いことなどに触れてきました。今回は、『どうして、水溶性カルシウムの吸収率が高いのか?』についておさらいしたいと思います。

カルシウムは通常、他の物質が結合したカルシウム化合物として存在しています。例えば、乳酸カルシウムは乳酸にカルシウム、炭酸カルシウムは炭酸にカルシウムが結合しています。カルシウム化合物が水に溶けると、このような結合が解離して、カルシウムイオンになります。ここが重要です。つまり、水溶性ではないカルシウムはイオン化され難いということです。

口から摂取したカルシウムは小腸の粘膜を通して体内に吸収されますが(『カルシウムの旅』参照)、その際、カルシウムはイオン化されていないと吸収されにくくなります。つまり、非水溶性のカルシウム化合物のままでは、大きすぎて粘膜を通ることができません。イオンの形になることで、初めて体内で有効に使われることができるようになります。ですから、水溶性カルシウムを摂取することが大切になります。


では、どのくらい吸収率が異なるのか見てみましょう。下記のグラフは現在最も信頼できる試験方法である安定同位体法にてオランダのTNO栄養食品研究所にて実施された試験結果です。水溶性のカルシウムである乳酸カルシウム、グルコン酸乳酸カルシウムの真のカルシウム吸収率は、吸収性が比較的高いと報告されてきた牛乳中のカルシウムに比べて同等以上であることが確認できました。詳細はこちらをご覧ください。皆さんはどの位水溶性のカルシウムを摂っていますか?
 

参考文献:Elizabeth J. Brink, Ellen G.H.M, van den Heuvel, Theo Mujis, Comparison of six different calcium sources and meal type on true fractional calcium absorption in post menopausal women, Department of Nutritional Physiology, TNO Nutrition and Food Research, P.O, Box 360, 3700 AJ Zeist, The Netherlands
青江誠一郎、吸収性の良さが実証されたL-乳酸カルシウム(発酵乳酸カルシウム)とグルコン酸乳酸カルシウム、2004.1 ピューラック・ジャパン株式会社

 

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