スポーツドリンクに使われる乳酸カルシウム

最近のマラソン熱には目を見張るものがありますね。
2月に開催された東京マラソンも抽選倍率9.2倍で当選された32,000人もの方たちがエントリーされました。
大会公式ドリンクのスポンサー企業は約33万杯(2009年大会時)*1ものスポーツドリンクを提供されたそうです。

さて、このスポーツドリンクですが、マラソンに限らず運動をする際に飲まれる方が多いと思いますが、ご存知のように単に水分補給をするためだけでなく、運動によって失われるナトリウム、カリウム、カルシウムやマグネシウムといったミネラルを補給する目的があります。
カルシウムについてお話すると、人が激しい運動をすることにより1時間に1~1.5リットルの汗をかき、40~60mg*2のカルシウムを発汗により失うといわれています。
つまり1時間だけ運動した場合でもカルシウムの吸収率(約30%)を考えると、約200mg*3のカルシウムを補給する必要があるということになります。
そこで、運動時に適切なスポーツドリンクとしてはナトリウム、カリウムに加えカルシウムやマグネシウムがバランス良く含まれているものを摂る必要があります。
日本人のカルシウムの食事摂取基準は、男性で650~800mg/日、女性で600~650mg/日が推奨量となっています(年齢により異なる)。

しかし、スポーツ選手に対しては、発汗によるカルシウム損失を考慮して1000~1200mg/日の摂取が推奨されている程です。
そして、このようなスポーツドリンクに良く使われるカルシウムに乳酸カルシウムがあります。
乳酸カルシウムはカルシウムの中でも水に溶けやすく、カルシウムが容易にイオン化します。
そのため、水と一緒に体内に吸収されやすくなりますので、飲料に適したカルシウムと言えます。
皆さんも運動する際には、健康のためにも、こまめな水分+ミネラル補給で運動を継続しましょう!

*1 大塚製薬株式会社ホームページhttp://www.otsuka.co.jp/health/tokyo/2010/basic/
*2 成人における汗中カルシウム濃度 1mmol/Lより算出(鈴木継美、和田攻編 ミネラル・微量元素の栄養学 第一出版)
*3 失われるカルシウムを60mgとして算出。60mg ÷ 0.3= 200mg

参考文献:伏木亨、柴田克己、吉田宗弘、下村吉治、中谷昭、河田照雄、井上和生、横越英彦、中野長久 スポーツと栄養と食品 朝倉書店
鈴木継美、和田攻編 ミネラル・微量元素の栄養学 第一出版

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