骨粗鬆症というと女性に多い病気だという認識をお持ちの方が多いのではないでしょうか?
ところが、実際には男性も年齢を重ねるごとに骨密度が減少していき、骨粗鬆症になるリスクがあります。男性の場合は、女性のように閉経を機に急激に減少するのではなく、50歳ころから、10~15年かけてゆっくりと減っていきます(1年で約1%の割合で減少)。そのため、高齢になるとある意味女性よりも骨粗鬆症になるリスクは高いともいえます。
男性の骨粗鬆症の原因としては、加齢に伴うカルシウム吸収の低下と骨形成能の低下に加えて、過剰な飲酒、喫煙、薬、内科的な疾患などが上げられています。
ご存知のように、骨密度のピークは30代と言われていますので、『まだ、若い自分には関係がない。』などと考えずに、若い時から骨密度を増やし蓄えていく努力が必要です。
下の表をご覧いただくとわかるように、10歳からの成長期には男女共に1日あたり700mg以上のカルシウムを摂取することが厚生労働省により推奨されていますが、現実的には摂取量が不足しています。
骨密度を増やすためには、水溶性カルシウムなど吸収率の良いカルシウムを上手に摂ることが重要ですが、その際、カルシウムの吸収を促すビタミンDや骨を丈夫にするビタミンKも一緒に摂ると効率よくカルシウムを摂取することができます。(『効率よくカルシウムを補給するには』をご覧下さい。)
また、骨は負荷をかけること(ダンベル体操や階段の上り下りなど)により、強くなりますので適度な運動を継続的に行ないましょう。
カルシウムの食事摂取基準 (mg/日)
| 男性 | 女性 | 男女 | |
| 推奨量 | 推奨量 | 耐容上限量 | |
| 0~5(月) | (200)* | (200) | - |
| 6~11(月) | (250) | (250) | - |
| 1~2(歳) | 400 | 400 | - |
| 3~5(歳) | 600 | 550 | - |
| 6~7(歳) | 600 | 550 | - |
| 8~9(歳) | 650 | 750 | - |
| 10~11(歳) | 700 | 700 | - |
| 12~14(歳) | 1,100 | 800 | - |
| 15~17(歳) | 800 | 650 | - |
| 18~29(歳) | 800 | 650 | 2,300 |
| 30~49(歳) | 650 | 650 | 2,300 |
| 50~69(歳) | 700 | 650 | 2,300 |
| 70以上(歳) | 700 |
600 |
2,300 |
| 妊婦 (付加量) |
- |
+0 |
- |
| 授乳婦 (付加量) |
- |
+0 |
- |
*( )内の数値は目安量
出典: 厚生労働省ホームページより
日本人の食事摂取基準(2010年版)
参考: 山崎薫、井上哲郎 骨粗鬆症 カルシウムその基礎・臨床・栄養 P160-167
