メタボ予防にカルシウムを!

『メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)』や『メタボ検診』などという言葉はすっかり定着しましたね。メタボリックシンドロームとは内臓脂肪型肥満(腹囲やCTで測定)に加え、高血糖、高血圧、脂質異常症のいずれかを2つ以上合わせ持った状態を言います。今回は内臓脂肪とカルシウムの関係についてお話しましょう。

近年になって、カルシウム摂取量の少ない人は、摂取量の多い人よりも体重や体脂肪が多いことが調査により分かりました。また、ダイエットプログラム中にカルシウムを多く摂取すると脂肪がより減る事が人を対象にした研究から明らかとなりました。

カルシウムの摂取量が不足するとカルシウム調節ホルモンのはたらきにより、活性型ビタミンDの産生量が増え、脂肪細胞内へのカルシウムイオンの流入を促します。カルシウムイオンは細胞への情報伝達の役割をしています。実は、脂肪細胞内にカルシウムイオンが流入すると脂肪合成が促進され、脂肪の分解を抑制する信号になるのです。そのため、脂肪が溜まりやすくなるのです。
つまり、食事や飲料からのカルシウム摂取量の少ない人は、体脂肪量が多くなる可能性が高まります。

内蔵脂肪が過剰に溜まると、生活習慣病を併発しやすくなってしまいますので、皆さんも、毎日の食事にカルシウムを積極的に取り入れ、適度な運動を心掛け、メタボ予防をしませんか?



参考
厚生労働省ホームページ メタボリックシンドロームを知ろうhttp://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/metabo02/kiso/question/index.html
Lin,Y.C., Lyle,R.M., McCabe,L.D., McCabe,G.P., Weaver,C.M., and Teegarden,D.: Dairy calcium is related to changes in body composition during a two-year exercise intervention in young women. J.Am.Coll.Nutr., 19, 754-760(2000)

Zemel,M.B., Thompson,W., Milstead,A., Morris,K., and Campbell,P.: Calcium and dairy acceleration of weight and fat loss during energy restriction in obese adults. Obes.Res., 12,582-590(2004)
山中千恵美、池上幸江、青江誠一郎 カルシウムの摂取量および形態の違いがKKマウスの腹腔内脂肪蓄積に及ぼす影響 日本栄養・食糧学会誌 Vol.64, 5, 385-391 (2011)

 

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